当初、相手方とは同居していましたが、相手の暴言で相手と話をしただけで動悸の症状が出てしまうため、別居することも相手方に言い出せない状態でした。そのため、別居のサポートから離婚に向けて当事務所にご依頼いただきました。

まずは、別居するにあたってやっておいた方が良いこと、別居先の確保等を入念に打ち合わせを行い、できるだけ依頼者が頭で考えずに機械的に動けるように工夫しました。その後、別居が完了した後に、相手方に受任通知を発送し、当事務所が相手方とやりとりを行いました。当方からは依頼者が離婚を考えるに至った経緯などについて、詳細に相手に書面や口頭で主張しましたが、相手方は将来の経済的な不安を理由に頑なに離婚に応じないという主張でした。そのため、協議離婚は不可能であると判断し、離婚調停の申し立てを当方から行いました。調停上でも、当初は相手から解決金200万円の支払いを要求されていましたが、その要求には応じられないこと、逆に相手方が金銭を支払うべき事案であることを書面で詳細に主張しました。調停委員を当方の見方にうまくつけることに成功し、解決金を支払わずに離婚を成立させることができました。