この事例の依頼主
70代 女性
相談前の状況
相談者の居住するマンションは、相談者・相談者の姉・相談者の長男がそれぞれ３分の１ずつの共有持分権を有していた。相続等によりこれ以上共有状態が複雑化しないように共有状態を解消したいというのが相談者の希望であった。
解決への流れ
協議が整わなかったので、共有物分割訴訟を提起し、相談者の長男が相談者と相談者の姉の共有持分権を買い取る形で和解が成立し、共有状態を解消することができた。また、相談者が亡くなるまでの間は相談者に建物の使用を認める旨の条項を含めることもできた。
不動産の共有状態を解消する方法としては、任意売却し売却代金を共有持分割合に応じて分配する方法、共有者の１人が他の共有者の共有持分権を買い取る形で単独所有にする方法が一般的です。理屈の面だけではなく、資力や住宅ローンなどの現実的な問題を孕んでいることもありますので、不動産の共有物分割をお考えの方は、弁護士に相談し見通しを聞いてみると良いでしょう。